M&A事例:アルプス技研(4641)によるたんぽぽ四季の森の買収
2023年9月7日、エンジニアの派遣会社であるアルプス技研(4641)によるたんぽぽ四季の森の買収を発表。
先日、M&Aコラムで記載したように、介護業界のM&Aで、また財務力のある新たな参入者の登場である。
実は、アルプス技研は、中期経営計画で、次の事業拡大の柱の一つとして、介護業界を掲げており、2018年4月、農業分野ならびに介護分野に人材サービスを提供する「株式会社アグリ&ケア」を設立。
さらに2021年7月、ふたつの事業を分離し、ケア事業は「株式会社アルプスケアハート」へと引き継がれ、「訪問介護事業」を開始。今回のたんぽぽ四季の森の買収で、「サービス付き高齢者住宅事業」も実質的に事業開始となった。
2025年、約34万人の介護人材が不足すると見込まれる介護業界の課題解決に向けて、今後も取り組むとしている。
これまで介護業界では、学研、ベネッセ、Sompo、ALSOKなど、異業種からの参入者が資本力をもって規模拡大を図り、IOTの導入で運営効率化を図る中で、従来から各地で点在する中小の介護事業者がM&Aで大手に取り込まれていく流れは今後も続くだろう。
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