ブログ一覧
M.A.P.管理者-
M&Aについて 海外企業による買収リスクは上昇中?
今回のM&Aコラムは、海外企業による日本企業の買収リスクについて、紹介したい。サマリーは以下の通り。 1. 下がる買収障壁 実は、敵対的買収(現在は、同意なき買収という)や海外企業による日本企業の買収は、これまで以上にやりやすくなっている。(上場企業に限る) 2. M&A法規制の整備 最近5年間で、上場企業のコー…
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M&Aについて M&Aにおける買収価格の考え方
今回の「M&Aにおける買収価格の考え方」とは、いわゆる企業価値の評価方法といったテクニカルなValuationの話ではない。今回は、買収価格はどう決めるべきか、というお話。 M&A案件で買い手アドバイザーを何度か経験する際、買収価格の考え方について、クライアントと「折り合えなかった」ことが、多々あった。 「折り合え…
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M&Aについて M&Aや資金調達における事業計画
今回は、「M&Aや資金調達における事業計画」について、M&A視点からコラムを書きたい。 一言で「事業計画」と言っても会社成長の様々なフェーズによって、重要となるポイントが異なるが、M&A・ファイナンスにおいて、共通して重要なことは、Valuation(事業価値・株式価値算定)の前提となる最も重要な資料・情報というこ…
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M&Aについて Valuation(企業価値評価):第2回 WACC
WACCについて、今回はご紹介。WACCについて、事細かに説明するというより、ポイントを説明したい。 ①WACCとは? 最近は、WACC(ワック)という言葉を上場企業のIR資料等でもよく目にするようになった。資本コストを意識した、効率性を重視した経営がようやく定着してきたとも言える。WACCだと、FCFベースで分かりづらい…
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M&Aについて Valuation(企業価値評価):第1回 DCFワークシートのご紹介
今回は、Valuationについて、M&Aコラムを書きたい。 最近、個別案件でValuation Sheetを一から作ったり、確認することが多かったので、これを機に弊社Valuation Sheet(企業価値計算シート)のサンプルを共有したい。(※数値はダミー) 今回共有するValuation Sheetは、①DCF法 ②上場類似会社マルチプル法(EV/EBITDA・PER・…
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M&Aについて ベネフィット・ワン争奪戦:M3 vs 第一生命
2023年12月7日、第一生命がベネフィット・ワン(B社)へのTOBを発表し、先月既に同社へのTOBを発表していたM3と対抗する形となった。 どの記事を見ても、「敵対的TOB」という悪いイメージのある表現がもはや使われなくなっただけでなく、大手企業でも堂々と対抗TOBを行う素地ができたことに、時代の流れを感じますね。 ポ…
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M&Aについて M&Aとは?|株式譲渡契約書(SPA)について②
5. 表明及び保証 SPAの中で重要な部分の一つ。まず、表明及び保証とは何か? M&A検討段階、特にDDにおいて、様々な情報が売り手から買い手に開示される。それら開示情報が真実かつ正確に示されたことを、売り手が買い手に表明・保証することを指す。逆に開示情報は少ないものの、買い手も売り手に開示した情報に対して、…
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M&Aについて M&Aとは?|株式譲渡契約書(SPA)について①
「M&Aとは?」シリーズで、今回は、株式譲渡契約書(SPA: Share Perchase Agreement)を簡単にご紹介したい。法律家ではないので、あくまでもFAの観点から見たポイントですので、もし説明が不足している場合等、ご容赦ください。 まず、SPAの前に、株式譲渡取引の主な特徴として、以下の3つがあり、これを前提に契約書が構…
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M&Aについて 会社を売りたい方へ。売却の進め方【④二次入札~クロージングまで】
今回は、最後二次入札~クロージングまでの一連のプロセスのポイントを説明する。 【二次入札】 法的拘束力を伴う二次入札書を提示する。Binding Offerと呼ばれる(Binding Offer)。提示した入札+最終契約書のマークアップ(Mark-up)は、買い手の都合でキャンセルできない(前提条件はつけるが)のが原則で、これが法…
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M&Aについて 会社売却 | やり方次第で違ってくる?
会社を売却するとは言え、やり方によって、売却後に影響が変わってくる。買い手やアドバイザーの言われるがまま会社を売却した後、こんなはずじゃなかったとならないように、基本的な売却のやり方は、抑えておくのが良い。ここでは、現金対価の会社売却に絞ってスキームを3パターン(株式譲渡・事業譲渡・第三者割当増資)…