ブログ一覧
M.A.P.管理者-
M&Aについて M&A事例:フルキャストによる求人検索アプリ運営のインプリ買収
2023年10月23日、フルキャストHDによるAppX株式会社の買収が発表された。具体的には、AppXは持株会社であり、傘下の株式会社インプリが実質の買収ターゲット。ハローワーク等の求人検索アプリを開発・運営している。 本件を見て思ったことは、 ・売却タイミングが良い ・Valuationも申し分なし こちらも小さな見過ごさ…
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M&Aについて M&Aアドバイザリー契約における注意点
M&A案件を進める際、M&Aアドバイザーとアドバイザリー契約を締結することになるが、その際に気を付けておくべきポイントを当事者として、ここに紹介したい。特有の条項もあるので、注意点だけでなく、その背景や理由などもご紹介したい。 まず、M&Aアドバイザーは、M&A仲介会社とフィナンシャル・アドバイザー(FA)の大き…
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M&Aについて 会社売却の相談先は?
今回は、会社売却の相談先についてのコラムです。 創業者が長年経営してきた会社を売却するのは、極めてセンシティブな話なので、気軽に相談できず、経営者が一人で悩むことが多いと思います。私見を含め、会社売却の際の相談先をご案内しますので、少しでも会社売却を考える経営者の助けになれば、幸いです。 ①家族・身内…
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M&Aについて 会社を売りたい方へ。会社売却のポイント。
自分の会社の売却を検討する際に、まず抑えるべきポイントをここに挙げます。 ①いくらで売れるのか? ②誰が買うのか? ③会社の売却で周りに迷惑が掛からないか? ④誰に相談すれば良いか? ⑤いつから考えれば良いか? ⑥まず何からすれば良いか? ⑦売却後はどうなるのか? ①~⑦まで順を追って説明したい。 ①いくらで売れるの…
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M&Aについて 買い手にとっての「成功するM&A」
買い手にとっての「成功するM&A」 成功したM&Aは、全体の20%程度と聞いた記憶がある。それほど、M&Aの成功は難しい。ただし、短期間で売上高と利益を増やすことができ、金で時間を買うことができる手段であるので、多くの会社は積極的に行っている。上場企業の社長は、任期が5~10年など決まっているケースがあり、その期…
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M&Aについて M&A事例:ニデックによるTAKISAWAの「同意なき」買収
2023/7/13に発表された、ニデック(6594)によるTAKISAWA(6121)へのTOBについて、取り上げたい。ポイントは以下の通り。 ①『同意なき買収』は、もはやタブーではない。 ②今後さらに増える予感。一方でMBOも増える。 ニデックによる『同意なき買収(= 敵対的買収)』で始まったが、TAKISAWA取締役会は、ニデックの買収…
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M&Aについて M&A事例:オムロンによるJMDCへのTOB
2023年9月8日に公表された、オムロン(6645)によるJMDC(4483)へのTOBについて、少し取り上げたい。 本件のポイントは、以下2点。 ①部分買付TOB(50.1%どまりで、JMDCは上場維持) ・なぜ完全子会社化を行わないか?財務負担増を避けるため?プレミアムを抑えるため?と勘繰りたくなる。 ・少数株主としては、TOBの結果…
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M&Aについて M&A事例:積水化学(4204)による信越ポリマー(7970)の塩ビ管等事業の取得
2023年9月8日、積水化学工業による信越ポリマーの塩ビ管等事業の取得が発表された。 本件を見て思ったことは、 ・公取からの承認 ⇒ 公取の考えって、正しい? ・化学業界における業界再編 ⇒ 何故起きない?(M&A業者だからではなく、一応弁明) 小さな見過ごされそうなM&A案件とは言え、この取引から見えてくる化学業…
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M&Aについて 企業買収における行動指針
2023年8月31日に、経済産業省が、『企業買収における行動指針 ―企業価値の向上と株主利益の確保に向けて―』を公表。 これまでの方針に沿った内容で、特に目新しさはない。 いくつか、分散していたM&Aに関する対応指針の内容を、今回の敵対的買収の対応にアップデートしたり、項目を詳細にブレークダウンしたという印象。 …
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M&Aについて M&AとIPOについて
未上場株主のExit策として、M&AとIPOが考えられる。 少し前の日本では、ベンチャー企業のExitとしては、IPOが多かったが、最近ではM&AでExitするベンチャー企業の創業者も多い。私のクライアントでも、若い創業者の方がExitとしてM&Aを考えており、売却資金を元手に第2の事業を始めたいとおっしゃっていた。 ここでは、オ…