ブログ一覧
M.A.P.管理者-
M&Aについて M&A事例:オムロンによるJMDCへのTOB
2023年9月8日に公表された、オムロン(6645)によるJMDC(4483)へのTOBについて、少し取り上げたい。 本件のポイントは、以下2点。 ①部分買付TOB(50.1%どまりで、JMDCは上場維持) ・なぜ完全子会社化を行わないか?財務負担増を避けるため?プレミアムを抑えるため?と勘繰りたくなる。 ・少数株主としては、TOBの結果…
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M&Aについて M&A事例:積水化学(4204)による信越ポリマー(7970)の塩ビ管等事業の取得
2023年9月8日、積水化学工業による信越ポリマーの塩ビ管等事業の取得が発表された。 本件を見て思ったことは、 ・公取からの承認 ⇒ 公取の考えって、正しい? ・化学業界における業界再編 ⇒ 何故起きない?(M&A業者だからではなく、一応弁明) 小さな見過ごされそうなM&A案件とは言え、この取引から見えてくる化学業…
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M&Aについて 企業買収における行動指針
2023年8月31日に、経済産業省が、『企業買収における行動指針 ―企業価値の向上と株主利益の確保に向けて―』を公表。 これまでの方針に沿った内容で、特に目新しさはない。 いくつか、分散していたM&Aに関する対応指針の内容を、今回の敵対的買収の対応にアップデートしたり、項目を詳細にブレークダウンしたという印象。 …
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M&Aについて M&AとIPOについて
未上場株主のExit策として、M&AとIPOが考えられる。 少し前の日本では、ベンチャー企業のExitとしては、IPOが多かったが、最近ではM&AでExitするベンチャー企業の創業者も多い。私のクライアントでも、若い創業者の方がExitとしてM&Aを考えており、売却資金を元手に第2の事業を始めたいとおっしゃっていた。 ここでは、オ…
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M&Aについて 介護業界のM&A
最近、介護関連のM&Aに関与することもあり、介護業界におけるM&Aの動向・2023年のM&A事例をまとめてみた。 介護業界におけるM&A(合併および買収)は、高齢者人口の増加や政府による社会保障政策の変化などの影響を受けて、今後もM&A活動が活発に行われると予想されます。以下、介護業界のM&Aに関するポイントをいくつか説…
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M&Aについて M&A事例: ベインキャピタルによるT&K TOKA(4636)に対するTOB(2023/8/17)
2023年8月17日に公表された、ベインキャピタルによるT&K TOKA(4636)に対するTOBについて、少し取り上げたい。 本件のポイントは、以下2点。 ① アクティビストがもたらした非公開化 ② 日本でのTOBが中国関係会社のTOBも誘発 上場企業の多くのM&Aにおいて、アクティビストが起因となるケースが本当に多くなった。数年前…
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M&Aについて M&A事例: トップカルチャー(7640)によるトーハンへの第三者割当(2023/8/17)
JDSCに続いて、第三者割当特集です。今回は、2023年8月17日に発表された、トップカルチャー(7640)によるトーハンへの第三者割当です。 ポイントは、3つ。 (1)大幅な事業転換を伴う増資 (2)大幅な希薄化が発生(発行済株式数の25%以上の希薄化) (3)中期計画も同時発表 既存株主への株主・投資家へのエクイティスト…
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M&Aについて M&A事例: JDSC(4418)によるメールカスタマーセンター買収(2023/8/17)
最近、忙しさを理由にM&A事例を見る手間を省いていましたが、夏休み期間と言うこともあり、色々見ていると、今日発表されたJDSC(4418)によるメールカスタマーセンター(MCC)買収発表が、スキーム的に何とも秀逸だったので、「へぇ~」と思い、勢いに任せて、記事にしてみました。 ① 100%取得なのに、第三者割当増資 …
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M&Aについて M&Aとリースバイバック
今日は少し違った視点でM&Aを見てみたい。 少し前の2019年、アドバンテッジ・パートナーズ(AP)が、業界第三位のリース会社である東京センチュリーと戦略的提携を行い、2020年に東京センチュリーに発行済み株式数の14.9%を割り当てた。 その後、2020年にキューサイをユーグレナ、AP及び東京センチュリーにより共同買収す…
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M&Aについて M&A仲介とフィナンシャルアドバイザリー(FA)の違い
最近、説明されている記事を目にするが、どうも腹落ちしない(表面的すぎる)ので、私の知り得る範囲で、意外と知られていない、M&A仲介とフィナンシャルアドバイザリー(FA)の違いについて、少し述べたい。(*注. M&A仲介の経験がないので、推測の域を出ませんが) まず、何故しっかりした違いの説明がないかというと、…