ブログ一覧
M.A.P.管理者-
M&Aについて 買い手にとっての「成功するM&A」
買い手にとっての「成功するM&A」 成功したM&Aは、全体の20%程度と聞いた記憶がある。それほど、M&Aの成功は難しい。ただし、短期間で売上高と利益を増やすことができ、金で時間を買うことができる手段であるので、多くの会社は積極的に行っている。上場企業の社長は、任期が5~10年など決まっているケースがあり、その期…
-
M&Aについて M&A事例:ニデックによるTAKISAWAの「同意なき」買収
2023/7/13に発表された、ニデック(6594)によるTAKISAWA(6121)へのTOBについて、取り上げたい。ポイントは以下の通り。 ①『同意なき買収』は、もはやタブーではない。 ②今後さらに増える予感。一方でMBOも増える。 ニデックによる『同意なき買収(= 敵対的買収)』で始まったが、TAKISAWA取締役会は、ニデックの買収…
-
M&Aについて M&A事例:オムロンによるJMDCへのTOB
2023年9月8日に公表された、オムロン(6645)によるJMDC(4483)へのTOBについて、少し取り上げたい。 本件のポイントは、以下2点。 ①部分買付TOB(50.1%どまりで、JMDCは上場維持) ・なぜ完全子会社化を行わないか?財務負担増を避けるため?プレミアムを抑えるため?と勘繰りたくなる。 ・少数株主としては、TOBの結果…
-
M&Aについて M&A事例:積水化学(4204)による信越ポリマー(7970)の塩ビ管等事業の取得
2023年9月8日、積水化学工業による信越ポリマーの塩ビ管等事業の取得が発表された。 本件を見て思ったことは、 ・公取からの承認 ⇒ 公取の考えって、正しい? ・化学業界における業界再編 ⇒ 何故起きない?(M&A業者だからではなく、一応弁明) 小さな見過ごされそうなM&A案件とは言え、この取引から見えてくる化学業…
-
お知らせ M&A事例:アルプス技研(4641)によるたんぽぽ四季の森の買収
2023年9月7日、エンジニアの派遣会社であるアルプス技研(4641)によるたんぽぽ四季の森の買収を発表。 先日、M&Aコラムで記載したように、介護業界のM&Aで、また財務力のある新たな参入者の登場である。 実は、アルプス技研は、中期経営計画で、次の事業拡大の柱の一つとして、介護業界を掲げており、2018年4月、農業分…
-
M&Aについて 企業買収における行動指針
2023年8月31日に、経済産業省が、『企業買収における行動指針 ―企業価値の向上と株主利益の確保に向けて―』を公表。 これまでの方針に沿った内容で、特に目新しさはない。 いくつか、分散していたM&Aに関する対応指針の内容を、今回の敵対的買収の対応にアップデートしたり、項目を詳細にブレークダウンしたという印象。 …
-
M&Aについて M&AとIPOについて
未上場株主のExit策として、M&AとIPOが考えられる。 少し前の日本では、ベンチャー企業のExitとしては、IPOが多かったが、最近ではM&AでExitするベンチャー企業の創業者も多い。私のクライアントでも、若い創業者の方がExitとしてM&Aを考えており、売却資金を元手に第2の事業を始めたいとおっしゃっていた。 ここでは、オ…
-
M&Aについて 介護業界のM&A
最近、介護関連のM&Aに関与することもあり、介護業界におけるM&Aの動向・2023年のM&A事例をまとめてみた。 介護業界におけるM&A(合併および買収)は、高齢者人口の増加や政府による社会保障政策の変化などの影響を受けて、今後もM&A活動が活発に行われると予想されます。以下、介護業界のM&Aに関するポイントをいくつか説…
-
M&Aについて M&A事例: ベインキャピタルによるT&K TOKA(4636)に対するTOB(2023/8/17)
2023年8月17日に公表された、ベインキャピタルによるT&K TOKA(4636)に対するTOBについて、少し取り上げたい。 本件のポイントは、以下2点。 ① アクティビストがもたらした非公開化 ② 日本でのTOBが中国関係会社のTOBも誘発 上場企業の多くのM&Aにおいて、アクティビストが起因となるケースが本当に多くなった。数年前…
-
M&Aについて M&A事例: トップカルチャー(7640)によるトーハンへの第三者割当(2023/8/17)
JDSCに続いて、第三者割当特集です。今回は、2023年8月17日に発表された、トップカルチャー(7640)によるトーハンへの第三者割当です。 ポイントは、3つ。 (1)大幅な事業転換を伴う増資 (2)大幅な希薄化が発生(発行済株式数の25%以上の希薄化) (3)中期計画も同時発表 既存株主への株主・投資家へのエクイティスト…